2016年3月。
ちばらき珈琲代表の芳村は、学生団体の活動としてラオスのコーヒー産地へ訪問していました。
学生団体の目的は、ラオスのコーヒー生産者を訪ね、家計調査インタビューをすることで、
“フェアトレードは、果たして意味があるものなのか”を現地調査しています。
そしてこの時、もう一つ大きなプロジェクトを持ち込んでいました。
それは『トイレ建設プロジェクト』。。。
プロジェクト説明の前に、少しフェアトレードの話をします。
フェアトレードの仕組みの中に“フェアトレードプレミアム”というものがあります。
“フェアトレードプレミアム”は、コーヒー生豆に対して支払われるお金の一部ですが、農家さんにではなく、農協に渡されます。
農協はこのお金を使って、維持管理費であったり、設備投資費などに当てることができます。
また、学校や井戸など、生活環境の向上に使うこともできます。
私たち学生団体も日本国内でフェアトレードの普及を兼ねて
コーヒー豆の販売活動をしていたので、
ある程度の資金がありました。
そこで、何か現地に還元できないか。。。と考えていました。
2015年8月にラオスへ渡航し際に、ニーズ調査をしました。
「何か困っていることはないか」
「足らないものはないか」
そこで出た答えの中に「トイレ」がありました。
コーヒー豆の出荷シーズンになると、各村から大量のコーヒー豆が集められる“農協の倉庫”があります。
そこでは、仕分け作業として使われたり、農協のオフィスとしても使われていて、働く人たちがいました。
しかし、トイレがない。
大概の場合、隣の草むらで用を足すらしいが、衛生的にも、働く環境的にもキツいものがあります。。。
「そしたら、トイレ作りませんか?」
というワケで始まったのが、『トイレ建設プロジェクト』です!
企画書を作り、農協幹部に向けてプレゼン、予算を組んで、日程組んで、いざ施工!!
ここで、本プロジェクト唯一のタブーがあります。
それは一方的な支援にならないこと。
途上国における「支援漬け」は深刻な問題になっています。
お互いにお金も折半、労働力も折半。
こうすることで、作った本人たちに責任感が生まれ、大事に使ってもらうことができます。
日本人は、僕(芳村)ともう一人。
ラオス人も、農家さんが二人。
施工内容は至って簡単です。
穴を掘って、土管を作って、配管通して、土を盛って、平らにして、コンクリ流して、レンガを積んで。。。
といった感じです。※ラオス農村部に下水道はありません。
上の写真のような流れで、 完成です。(⌒-⌒; )
めちゃめちゃ大変でしたが、これぞ“国際協力の現場”みたいなものを体感しました。